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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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自分探しという言葉も嫌いだ

奈良大学の通信教育部の学芸員過程には生涯学習概論という科目があり、このレポートについて考えた。この生涯学習ということばは胡散臭く感じるのだ。行政が生涯学習を進めるなどというのは、何か魂胆があるとしか思えない。「生きがい」などという言葉は嫌いだ。生きていることそのことを愛し、今の生活を充実させるように生きていけばよいのだと思っている。

自分探しという言葉も嫌いだ。自分なんか探さなくてもよいではないか、今ここにいる自分以外の本当の自分がいてたまるか!今いる自分を愛せなくて、どの自分を愛せるのだ。何が自分探しだ、自分を探しているうちの死んでしまうぞ!ブッダにある弟子が、「修行をしたら悟りを拓けるのですか」などとバカな質問をしたそうだ。

ブッダはさすがに偉い、「そんなことを考えていると、考えているうちに死んでしまいますよ、いまは修行をすることだけを考えなさい」と言ったそうだ。自分を探す時間があるのなら、本でも読めばよいのだ。レンブラントにある人が「絵をどのように描けばよいのか」と質問したそうだ。レンブラントも偉い!「まず絵筆を取りなさい」と言ったということだ。ともかく、今を生きることが大切ということだ。

ところで、生涯学習は社会教育に過ぎないという考えがある。人がよりよく生きようとする営みは学習活動から始まるという生涯学習の基本理念が理解されていない結果このような考えが出現するようだ。いろいろな自治体で生涯学習の推進しようとしているが、なかなか上手くいっていなのが現実のようだ。
by qzr02421 | 2009-03-09 21:47 | 奈良大