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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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ともかく善人になったのだ

ソーントン・ワイルダーがモリエールの「守銭奴」を下敷きにして書き改めた作品が「結婚仲介人」という作品だそうだ。主人公のホレイス・ヴァンダーゲルダーはケチで守銭奴とう設定だ。その彼が、改心して善人になり、目出度し目出度しという劇だった。

なぜ善人になるのかが良く分からなかったが、ともかく善人になったのだ。それはそれでよしとしよう。彼を善人にするのが、結婚仲介人の役のドリー・リーヴァイス夫人なのだ。彼女は「お金は銀行の山積みにしておくのではなく・・・いろんな人の間を流れるべきなの。それで、こっちの仕事が成り立ち、あっちで楽しい時間が生まれたりするわけ、私はそういう仕組みを作りたい!」言っている。そればその通りになる劇だ。

その劇が「紙ふうせん」が演じたのだ。結婚を反対された姪?と絵描き、ドタバタを演じる使用人二人、床屋、召使いなどと楽しい人たちが登場する。次はどうなるのかという思いで見ていると、あっという間に時が過ぎる。ちょっと演技がおおげさだったのが気にはなったが、それなりに楽しい劇だった。使用人のハックル役の人が「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」の人に似ていた。タッカー役の人の頑張りを感じた。

リーバイ夫人役の森本恵美子さん、モロイ夫人役の藤井奈緒美、アーメンガー役の川合もとみさんの演技が光っていた。最後に「世界でただ一つだけの花」を歌うのだが、それがそれで、楽しい演出だった。
by qzr02421 | 2008-12-03 15:28 | 劇,映画その他