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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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お寺を巡るという戦略

西国三十三所は那智山青岸渡寺から始まる。青岸渡寺は伝承では4世紀の仁徳天皇の時代に天竺から渡来した裸形上人による開基とされている。インドから僧侶が来るというのが素晴らしい伝承のような気がする。鑑真でさえ、苦労して来日し、目が見えなくなるというのに、インドからどのように来たのだろうか、あるいは中国より仏教発祥の地であるインドからというのに価値があるのだろうか。

その上人が那智滝の滝壺で得た金製の如意輪観音を本尊として安置したという。後に6世紀末くらいの推古天皇の時代に生仏聖という人が伽藍を建立し、丈六の本尊を安置して、その胎内に裸形上人感得の如意輪観音を納めたという。丈六というのがポイントとなるだろう。

二番目が紀三井寺、そして国宝『粉河寺縁起絵巻』で有名な粉河寺と続き、ボタンで有名な長谷寺、興福寺南円堂、6月にはアジサイで綺麗な三室戸寺、紫式部が『源氏物語』の構想を得たという石山寺、清水寺(同じ名前の寺が兵庫県にあり、京都は16番で、兵庫は25番目だ)、六波羅蜜寺、六角堂、総持寺、長命寺、最後は谷汲山華厳寺で満願となる。三十三ないのは、行ったことがある寺だけを書いたからだ。

信仰心が深いわけではないが、機会があったら、これ以外の三十三所のお寺を訪ねてみたいものだ。四国八十八所より、名古屋から近いから、行くことが可能のような気がする。旅はぼ~と下調べをせずに行くのも楽しいが、お寺を巡るという戦略があるのも、また楽しい思う。
by qzr02421 | 2008-10-26 16:44 | 旅行