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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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歴史の流れに沈まないためには?

『中東人国記』を続ける。中東史は民族の多様性ということを念頭において授業展開を考えると理解し易いだろう。また三大宗教のゆりかごというこということが出来る。この三大宗教とはユダヤ教、キリスト教、イスラム教のことだ。この三つの宗教の聖地がエルサレムだ。現在に中東はイスラム教しかないような印象があるが、民族が多様なら、当然この地は、宗教のるつぼとなっている。

また言語も多様となっている。三大言語はアラビア語、ペルシア語、トルコ語だ。この三つの言葉を母語としている人々は8割に達する。この宗教と民族と言語をことにする人々がモザイク状にくらしているのが中東の現実だ。その現実の上に国境というものがかかっているのだ。

アラビア半島は「巨大な空き箱」といえる。同じ大きさのインドの人口が9億を越すのに対して、この地は2000万弱だ。サウジアラビアは三英傑に比較すれば、家康タイプの国だ、「啼くまで待とうホトトギス」世界らしい。

イエメンといえば、モカ・コーヒー、ソロモンとシバの女王。オマーンは船乗りシンドバッド王の国。湾岸諸国つまり、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーン、クウェイトは歴史としては存在しない。あるいは歴史の登場しなかった地域だ。石油の採掘で歴史の登場した地域ということだ。

石油で歴史の登場した国は石油の枯渇によって歴史から姿を消すのだろうか。歴史の流れに沈まないためにはこの国々はさまざまな努力をしているということだ。螺旋の国イラク、つまり歴史は繰り返すが、同じ歴史ではない。螺旋のように展開しているということだ。
by qzr02421 | 2008-08-19 08:01 |