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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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赤シャツが自殺

本の感想を一つと映画の感想を一つだ。世の中はゴールデンウイークだ。天気も上々。本を読むにも、映画を見るにもよい季節だ。外出すると人ごみだ。こういう時こそ、本と映画が一番あっていると思う。

まず、『贋作坊ちゃん』だ。あの坊ちゃんが東京に帰ったあと、赤シャツが自殺し、野太鼓が精神疾患になったという設定だ。その事件の三年後、坊ちゃんは山嵐と松山に戻り、赤シャツ殺人事件?を探ろうというわけだ。

実は赤シャツは殺されたのだ。自由民権派と社会主義派の対立が根底にあったのだ。この対立は坊ちゃんの赴任したときから実はあった、坊ちゃんは政府のスパイと思われていたということだ。まあ良くこのようなことを考えるものだと思った。たいした作品だ。

「赤シャツ」という演劇作品もある。赤シャツを主人公にした作品で、坊ちゃんは声のみの出演だ。苦悩する赤シャツを描いている。騒動をおこすだけの坊ちゃんという設定だ。いろいろの視点から漱石の「坊ちゃん」を見るのが楽しいことだ。

次は映画「早咲きの花」だ。豊川海軍工廠空襲に関わる話だ。映画館では年配の人が多かったと記憶している。その空襲の体験者という人もいたようだ。話は、もうすぐ盲目になってしまう女性写真家が子供頃暮らした豊橋に来て、空襲前から空襲までを思いだすという話だ。主人公は浅丘るり子だ。

主人公の兄が空襲で死んだのだ。兄妹のふれあいと兄の友達との関係がよい。当時の国民学校が男女共学とは驚愕だ。本当なのだろうか?話は感動的だった。展開にもう少し工夫があるといよかったと思う。調べたら、国民学校の1,2年は男女共学で3年から6年までは別学ということだ。設定は1,2年ということかな?それにしては身体が大きかったような気がした
by qzr02421 | 2008-05-04 11:07 |