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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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問答、「10年座禅を続けたらどうなりますか」

『間の極意』をまた続ける。人の話を聞くことが大切、その人が何を言おうとしているのか、そこに思いをはせて、きちんと聞くことだ。質問されたら、その答えは、再質問がしやすい答えを心がける。人の話を聞くのが上手いというのは、相手が言いたいことや聞きたいことを的確に掴み、それを上手に引き出すことだ。

 聞かれたら、率直に言うべき時は言うのがよいのだが、タイミングが難しい。そのときそのときを一生懸命するしかない。いい加減に手を抜かないこと。それが相手の伝わればなんとかなることが多い。60点合格主義だと、気が楽になるのだ。人の楽しそうな顔を見たいからするということが大切だ。

 ある高僧の問答、「10年座禅を続けたらどうなりますか」「始めたのが20歳なら30歳になるだけですよ」悟りがひらけるでもなく、10歳年を取るだけ、この心の余裕が明日を生むのだろう。人前に出て緊張するのは、おごりのない証拠、一生懸命やろうとすると、ドキドキするものだ。人は、楽しむために生まれてきたのだ。「遊びをせんとや生まれけむ」だ。

間があくのが怖いのは自信がないからだ。余裕がないからだ。能の「せずの間」の極意を手に入れよう。間をつかむにはメリハリが重要だ。話をする時には、普通に、そして早く、時にはゆっくり、大きい声で、時にボソボソ声で、そして普通にだ。そして相手の呼吸に合わせることだ。人間関係は対決ではない、よい関係の構築だ。しかし、間は簡単には手には入らないものだ。「間を取るとは力を止めることではなく、力を溜めることだ、ゴムを引っ張って、一瞬止めるこれが間だ、そこで手を放すとゴムが飛ぶのだ」
by qzr02421 | 2008-04-18 06:28 |