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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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きれいはきたない、きたないはきれい

劇団名芸創設45周年記念公演№2「マクベス」を天白文化小劇場に見に行った。シェークスピアで大丈夫かの声があったが、劇団員総出で取り組んだということだ。総出ということで出演者は多かった。30人が出演している。門番がダブルキャストなのでのべ31人になる。

「きれいはきたない、きたないはきれい」という有名なセリフをいう魔女の演技はよかった。王を狙う男、その狙う男を支える女性、王を狙う男を批判しながら、自分も王位を狙う。善人は悪人、悪人は善人ということか。現在の善人が、未来の悪人になるということだ。誰での王になりたいという願望があるのだ。

役者さんの一言「私は芝居に向いていない・・・本読みの時痛感させられる・・・イントネーションやアクセントが無茶苦茶なのだ。判っていながら40年余り性懲りもなく・・・たいへんな役をいただくことに・・・」とか「名芸に昨年入団しました・・・効果オペ、小道具という形で関わり・・・今回はじめた役をもらい、舞台に立つことになりました。」とかある。役者と乞食と先生は一度やったらやめられないという。その役者の言葉だ。

シェークスピアは難しい。シンプルなのだが、奥が深い。今回の劇は音響は、ナマ音だった。それが実に効果的だった。また、原作にはない道化が、この芝居を面白くしているように感じた。リア王の台本を入力しているので、シェークスピアの難しさはよく分かる。音響の難しさもよく分かる。その難しい劇を、役者さんたちは楽しそうに演じていた。劇というのは良いものだ思った。演出 栗木英明、演出助手 武藤陽子、音響 栗木健だった。もう一度言いたい、ナマの音は実によかった。
by qzr02421 | 2008-04-05 21:17 | 劇,映画その他