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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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狂言を観よう

 以前見た狂言について。「やろまい会」という名古屋での公演だ。これは、狂言だけの公演で、今年も、5月18日、名古屋能楽堂で行なわれる。今年の番組は「昆布売」、「井杭」、「磁石」、「苞山伏」だ。能と狂言のセットが一般的だが、これは狂言だけが演じられるのだ。狂言をストレートプレイ、能をミュージカルではないかと思ったりする。

昨年も同じ時期に演じられた。まず「いろは」、「いろは」というのは、親が子どもに口伝いにいろはを教えるというもので、同じことを言いなさい、というと子どもが、言わなくていいことも、繰り返すことから、騒動が起こるというもの、「うせにけり」で終わる。野村家で演じられた。おじいさんと孫の演技だ。今、書いているこの時、おじいさんはこの世にはいない。よい狂言だった。

次に「萩大名」・「川上」・「首引き」を見た。「萩大名」は、田舎者の大名が萩を観に行き、和歌をよむのだか、事前に覚えた和歌がなかなか思い出せずに恥をかくという話である。

「川上」というのは、10年前に目が見えなくなった老人が、川上の地蔵菩薩にお参りに行って、ご利益で目が見えるようになるのだが、目が見えなくなった原因が夫婦の関係にあるということも知る、離婚しようとするが、ここまで夫婦できたのだから、離婚はやめることにすると、また目が見えなくなるという、さっき捨てた杖を捨てなければ良かったというオチ。

「首引き」は鬼と為朝が勝負をして、鬼が負けるという話、鬼の動きが面白い。女の鬼の歩き方が面白かった。飛ぶように歩くのだ。後で聞いたら、狂言の女性はそのように歩くとのこと。しかし老婆は普通に歩いていたが、どうしてだろう。若い女性はということか。あるいは、鬼の女性はということだろうか。

 今年も、「やろまい会」を観に行く予定だ。劇やミュージカルとはちがった楽しさがある。
by qzr02421 | 2008-03-28 09:47 | 劇,映画その他