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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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今日はカルチャーセンターの講義の第3期最後だ

 今日はカルチャーセンターの講義の第3期最終だ。半年毎に、更新していくのだ。半年で25200円、一回の講義は2100円ということだ。受講生が10人を切ったら、開講見送りとか?厳しい世界だ。今のところ20人前後だが・・・科目は歴史だ。

 楽しく分かりやすいをモットーにしている。歴史は暗記科目ではない。受講生が大学受験するわけではないので、暗記は必要ない。時代の大きな流れを掴めばよい。暗記を必要としないとなれば、何を話すのかがポイントになる。

 今日は「秦と漢の歴史」だ。中国のキーワードは「皇帝」だ。皇帝の支配とは何か。中国は皇帝の私有物という捉え方をする。吉兆の問題があったが、吉兆は誰のものか。あの腹話術おばさん一族のものという捉え方だ。従業員の不満は関係ないのと同じで、チベットの不満は関係ないということだ。吉兆にお得意さんが来るように、この中国にも、お得意さんのアメさん、北さん、プーさんが来るのだ。中国のやり方はおかしいというサルさんなどいるということになる。

 二つ目のキーワードは「漢民族」だ。漢民族とは何か。血統か?そうではないという捉え方だ。中国風の生き方を選び実践するのが漢民族と定義した。漢民族とは生き方なのだ。これを「漢化」ともいう。漢化しないのがチベットだ。だから政府はチベットを弾圧するのだ。

 三つ目のキーワードは「大きい中国と小さい中国」だ。皇帝とは世界の支配者という意味だ。これを実際に実施し、巨大な中国を作るときとそうでないときがある。宋は小さい中国、元は大きい中国、明は小さい中国、清は大きい中国、中華民国は小さい中国、そして中華人民共和国は大きい中国だ。大きいということは、異民族を含み、それを支配するということだ。だからチベットの反発は許せないのだろう。今後は中国はまた小さい中国になるのだろうか?

 という前フリで、秦の始皇帝から始めた。戦争の話は、兵隊の動員力がポイントだ、どれだけの兵隊さんが戦ったのかというのは重要なことだ。春秋戦国時代は小国で2~3万人、大国で15万人の動員力があったいわれいる。これはどの程度の数かは日本と比較する。

 源平合戦のころは、源平合わせて4000人と言われている。これを当時の貴族は「見たこともないような大軍」と日記に書いている。それでは関ヶ原の戦いはどうだろうか。いろいろな説があるが、東西あわせて15~16万人と考えられている。

 秦は趙の兵隊40万人を生き埋めにしたという記述もある。これで当時も中国の兵の動員力を考えるのだ。これ以外のキーワードとしては「都市」「漢字」「城壁」「ホンネとしての儒教」「正統」「宦官」「外戚」などをあげて説明した。90分を語り、今日の講義は終わった。次回からは第四期だ。
by qzr02421 | 2008-03-26 17:26 | 日常