本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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明治時代に生まれ「男女交際」という言葉

「男女交際の歴史」に関する本を読んだ。本が見当たらない。どこのにいったのか。性格な本の題名不明だ。この本のよると、男女交際という言葉は明治時代にできた言葉だそうだ。男尊女卑から男女平等の恋愛への転換の時に創出されたのだ。江戸時代とはいっても、武士と、それ以外の階層の人とは違うだろう。テレビドラマのような恋愛はないのだろう。実体は男女交際ではなく、すぐ結婚ということになる。また同時に、愛は、肉交(肉体的関係)か情交(心のふれあい)どちらが重要かという論争があった。『金色夜叉』や『不如帰』などの文学作品は情交優位で書かれている。

 肉交、情交という言葉自体、今の時代にはマッチしない言葉のように感じる。論争があるということは、前者が優勢であったのだが、後に後者になっていくというだろう。わざわざ小説にするということは、情交を理想としたということだ。理想がそっちなら、実際多いのは、と考えるが歴史的思考と思っている。

また「オールドミス」という言葉はこの時代の教養があり結婚という人生を選択しない女性のことで、これも明治時代のできた言葉だ。現在の生徒手帳に「誤解されない男女交際」などのことばはこれらのことに影響を受けている表現だそうだが、現在はそのいきさつが忘れられている。島崎藤村はこのオールドミスという存在が嫌いで『老嬢』という小説を書いている。恋愛という現象が日本に定着するためにはいろいろなことがあったというこが分かる本だ。

近代というのは、なにかうっとうしい理論のようなものが生まれた時代のように感じる。江戸時代の人のほうが、素直に楽しそうに生きているような気がする。いつ死ぬか分からないという状況が江戸時代の方が強いのが原因だろうか。近代というのは個人を解放する一方で、個人の悩みを拡大させるものかもしれない。人生を素直に楽しむというような生き方の方が良いと思う。近代は、眉間にしわを寄せて生きるという感じがしてきた。
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by qzr02421 | 2008-03-18 08:25 |