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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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自由は必要なのか、人間にはミッションがあるのか

サルトルを取り上げ話をしているのだが、サルトルの思想が分かれば、サルトルになることができるわけでから、サルトルの思想を分かったような気になるだけで、本当は分からないのではないのか。サルトルは自由を重要視した。人間は自由なのだ。自分の人生をどのように選択するという自由を持っているという。ダメな自分を選らぶ自由もあれば、優秀な自分を選らぶ自由を持っているというのだ。サルトルはエリートだから、そのような自由を持っているともいえる。

ダメな自分を選択するということは、自分はダメな人間を思って行動することをいうらしい。自分がダメと思うということは、それを選択したということを意味するのだ。自分で選んだのだから、責任を取れと、サルトルは迫って来るのだ。自由というのは恐ろしいものなのだ。フロムは『自由からの逃走』という本を書いた。大衆は自由から逃げて、ヒトラーみたいな人物に従った方が楽になるということを言っている。

学校での自由作文というのはつらいものだ。課題があったほうが楽ということはよく分かる。自分で課題を見つけ、その課題を研究するということは大変なことなのだ。卒業論文のテーマがなかなか見つからない、見つけてもそれでよいのか不安になるということでもある。自由にしてよいということは、とても大きな責任を背負うということなのだ。

大阪で劇団イキウメのミッションという劇を見た。人間の行動には意味があるのではないかという提起劇のようだった。無意味な行為と思っていても、それはなんらかの意味があるのだ。人間が生きて行動しているということは、自分以外の人たちに何か影響を与えている、あるいは全世界に影響を与えているのではないのか。自分に与えられたミッションとは何かを探る劇だった。人間は生きているということは、何か意味がある、意味が欲しいということでもあるのだろう。
by qzr02421 | 2012-06-08 18:29 | 劇,映画その他