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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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疑問を持つことが第一歩だ

言葉の意味を調べるときに一番使ったのは、かつては辞書だった。現在では電子辞書が中心だが、電子辞書では足りない分はネットで調べている。電子辞書はその言葉を書いた人が署名入りで存在するのだが、ネットで調べたものは署名がないことが多い。どこまで信じたらよいのかという問題が残ってしまう。鎌倉時代は彫刻の時代と言われているのだが、なぜ彫刻の時代とよばれるのかを調べようとすると、ネットでも辞書でも壁が存在するのだ。

単純な言葉の意味は分かるのだが、ネットなどで調べることによって疑問が解決することが多くはない。自分の知識を再確認することもあるのだが、その再確認ができないことも多いのだ。自分の知っている知識の出典を知りたいのだが、それが分からないのが歯がゆいものだ。授業などで話すときは、出典の確認は重要なことなのだ。自分だけが言っているだけでは権威がないということだ。この説をとなえている人物を特定することが大切なのだ。

鎌倉時代にはどうして素晴らしい彫刻が存在するのかはよくは分からないのだ。教養がない武士の存在と関係があることはわかるのだが、教養がないことだけを理由にはできない。平安時代は抽象的な文化を理解できる貴族存在した。鎌倉時代の中心的存在の武士は教養がないので、具体的な彫刻を愛してという説を立てることが可能なのだが、それを証明することはきわめて困難なことなのだ。それにしても鎌倉時代だけが、ミケランジェロに匹敵するような彫刻が生まれたことはすごいことなのだ。すごいことなのだが、その理由が分からないのはもっとすごいことなのだ。

何も疑問を持たないで歴史を見ると、その程度の歴史しか見ることはできないのだ。歴史を見るときには、疑問を持つことが大切なのだ。当たり前と思っていることを疑うことから歴史研究は始まるのだ。当たり前のことを疑うことが実に難しいことなのだ。疑問を持つことが出来れば、歴史の扉は開かれている
思った間違いがないのだ。
by qzr02421 | 2011-10-19 21:06 | 歴史