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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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違いを知ってどうなるというのか

内田樹サンの『知に働けば蔵が建つ』を読んだ。はじめにで「雑学」と「教養」の違いを、「教養とは情報ではなく、カテゴリーもクラスも重要度のまったく異にする情報単位のあいだの関係性を発見する能力である」としている。さらに分かりにくく、「雑学とは既に知っていることを取り出すことであり、教養とはまだ知らないことへのフライングする能力」としている。

情報は情報に過ぎないのだろうが、情報を得ることも大切なことだ。インテリジェンス能力も侮ってはならないと思うが、情報を得ることだけで終わっていけないということだろう。ものごとについては調べれば分かることが多いのだが、ものごととものごとに関係性は調べても分からないものだ。関係性というのは教養というものを考えるキーワードとなると思う。

悩みと問題の違いについては「悩みとは自分の力ではどうにもならない苦境のことであり、問題というのは自力解決の方法がある苦境のこと」と説明している。デインジャーとリスクのちがいについても「デインジャーというのは関与するファクターが多すぎて手のつけようなない危険のことで、リスクというのは関与するファクターが考慮可能でマネージしたりヘッジできる危険のこと」としている。

内田さんの言っていることは、そうだよなと思いながら、よく考えると、それでどうなのというように思ってします。情報と教養の違いを知ってどうなるのか、情報はあると思うが教養のない私としては、どうしようもない現実を見つめるだけだ。悩みと問題の違いと言っても、悩みを思いつかないので、問題の変換することもできないのだ。(内田さんは悩みを問題に変換することが大切と書いているのだ)
by qzr02421 | 2011-06-20 18:16 |