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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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人はそれほど他人を気にしていないのだ

心臓の手術をしてから9ヶ月たった。手術の痕はしっかり残っているが、だんだん薄くはなってきた。この痕は消えることはない。温泉などで、このような痕がある人を見かけることがある。お腹だったり胸だったりする。私と同じように手術をしたのだと、なんとなく親近感を持つ。相手もそのように感じるのか、話しかけたそうにすることもある。

全身麻酔から醒め、体が動かない経験、頭が上がらない経験などは二度としたくはないものだ。体が自由に動くということは有難いことだ。生きているということは、体が自由に動くことなのだ。名古屋市に温水プール行ったとき、係りに人に「体に手術に痕があるのでTシャツを着てプールに入ることは可能ですか」と聞いたら、係りの人は「体にそのような痕がある人はたくさんいます。Tシャツを着ることは禁止ですし、気にしないで入ってください」という返事だった。

体に手術に痕がある人が結構いるものだ。痕があるから、こうしてプールであることができるということでもある。痕があることを気にした自分が恥ずかしくなった。心臓に手術をしましたという証拠の痕を堂々と見せながら、プールでの歩行をすることにした。いろいろなことを気にするのは本人だけで、他人はそれほど気にしているわけではないということだ。1時間歩いたら気分が爽快になった。

温泉やプールでも手術の痕は気にしないで、入ることができるようになった。気にしていた自分が嘘のようだ。気にしても気にしなくても、自分は自分なのだ。普通に生活することが大切なのだ。普通とは自分は自分として尊重しながら生きることだ。生きているというとは、自分は自分で誰でもない、この自分の体と心のまま生きていくということだ。そういう素直な生き方が普通ということなのだ。
by qzr02421 | 2011-05-10 23:50 | 日常