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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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まともな人が変だったりして

手術後初めて映画を見た。どうして8ヶ月も映画を見なかったのか不思議だ。芝居とちがって見たい!と思う映画が少なくなったということかもしれない。映画の題材が犯罪とは殺人あるいは二重人格など、見て楽しい気分のする映画が少なくなったような気がする。映画にしても演劇にしても、見て元気が出るものがよいと思う。この間まで音響をしていた「お勝手の姫」は認知症のような人物を扱っているが、暗い劇ではなかった。劇がはじまり、見合いをしている男の女の会話では結構笑いがあった。人間は笑うことが大切だ。笑うことが出来る劇が映画を見たいものだ。

「お勝手の姫」ではちょっと変な人が実はまともで、まともな人が実は変なのではないかというメッセージだったような気がした。女がよく言うセリフで「普通って何」、「また普通か」というものがある。普通というのはどのようなことなのかを考えさせられた。ところで見た映画というのは「ダンシングチャップリン」だ。周防監督と草刈さんが番組宣伝しているので、チャップリンとバレイを見たいので見に行った。

映画のメイキングと本編という二部構成となっていた。メイキングはこの映画をどのように作製したのかという苦労がよく理解できた。周防監督の苦労と草刈さんのダンスの素晴らしさを感じることができたが、お金を払ってみるほどのものかという疑問は残った。本編のダンスは素晴らしいが、劇場ではなく映画ということで、感動があるようでないような感想を持った。

「ダンシングチャップリン」は周防監督が自分の妻である草刈さんをいかに美しく撮ったのかというドキュメンタリー映画と理解した。周防監督の草刈さんへの愛を感じたが、そのような映画をなぜ見せるのかという疑問は残る。それでも草刈さんのダンサーとしての才能を見たことはよかったというのは最終的な感想だ。音楽が心地よく、目をつむると眠ってしまうのではなという恐れも感じた映画だった。
by qzr02421 | 2011-04-27 21:19 | 劇,映画その他