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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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日韓併合、韓国併合?

最近は「日韓併合」というような言い方をする人がふえたような気がする。歴史的には「韓国併合」というのだ。併合という言葉は合併をひっくり返した言葉で、韓国を支配するときに作られた言葉だという。「韓国併呑」という言葉はないが、日本が強引に韓国を植民地化したという歴史的事実をいうのだ。

「韓国併合」について明治大学の山田朗さんの話を聞く機会があった。今年は韓国を植民地にしてから100年目だ。日本はなぜ韓国を植民地化したのかという問から話は始めた。日露戦争の結果、南下するロシアに対する防衛上の理由から併合したという。もともと日露戦争の戦争目的は「韓国処分(韓国を日本が好きなようにするということ、琉球処分という言葉もある)についてロシアは文句を言わない、旅順大連を日本がロシアから譲りうける、満州からロシアは撤退する」という三つだったのだ。

日露戦争で賠償金は取ることができなかったが、当初の戦争目的は達成することができた。それを知らずに日比谷焼き討ちなどをする当時の国民は、情報を知らなくて、勝手に日本が強いと信じて怒っていただけなのだ。今の日本の国民がテレビなどの情報により、怒っているのと大差がないことのように見える。これは尖閣列島のことをいっているのだが。

日露戦争と韓国併合と大逆事件は三位一体で考える必要があるというのがテーマのようだった。韓国(当時の朝鮮半島にあった政権は李氏朝鮮だが、国名を大韓帝国と称していたのでこれを略すと韓国となる)を日清戦争で清の冊封体制から排除し、日露戦争で韓国処分の権利を得、そのような帝国主義的な日本の動きを批判する幸徳秋水らを大逆罪で処刑し、言論統制を完成させていくのだ。そして大陸に進出し、第二次世界大戦をということだ。
by qzr02421 | 2010-10-26 19:56 | 劇,映画その他