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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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森永卓郎に会ったのだ

燐光群の「パワーオブイエス」を愛知県芸術劇場小ホールで見た。2日までだから、もう見ることはできないかな。夜7時からということで15分ほど前に会場に入ったのだが、その会場のドアのところで二人に人が立ち話をして、入場を邪魔していた。入ろうとすると、そのうちのひとりが、ニコニコと笑い、どいてくれた。当たり前だが、そのニコニコとした顔が印象的だった。

そのニコニコした人があの、オタク?として有名な森永卓郎さんだった。今日の劇は経済劇なので、そのために見に来たのだろう。サインには必ず「素敵な愛を」と書くということだが、妻にサインをもらったら言ったら、いらないという返事だったので、やめた。劇に来ていた人々も、スーツ姿の男の人が多かった。燐光群の劇はセリフ中心の劇だし、内容が経済関係なので、そのような客層なのだろうか。もちろん森本さんに誰も関心を示すようなこともなかった。

サブプライム、リーマンショック、クレジットデフォルトスワップ、レバレッジ、債権の証券化、イングランド銀行などという言葉が飛び交う劇だ。事前に用語を書いたパンフが配られた。ストーリはこの劇を書こうとする劇作家が経済関係の人たちにインタビューをする、あるいはレクチャーを受けるという設定だ。この設定は良かったと思う。難しく馴染みのない経済関係の単語を理解するには最適だろう。

細分化すると、誰が責任を取るのか不明になるので、結局最悪の結果をもたらすということが分かる。また投資はリスクがあるというが、投資で儲ける人とリスクを背負う人が別に人だというセリフが刺激的だった。投資で儲ける人は儲けて逃げ、あとから参加する一般人は大損するということだ。全くその通りだろう。グリンスパンが市場は時にリスクを背負うが、それは一時のことだと言ったが、その何ヶ月あとには、彼はあのときの言葉は間違っていたなどというというの刺激的だ。誰も金融に関する損失には責任を取らないということだ。全て市場が悪い、誰も市場がこのようになることを予想しなかったという無責任者ということだ。私の隣の人がでかいイビキだったのには閉口したが・・・
by qzr02421 | 2010-06-02 11:58 | 劇,映画その他