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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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神様は宗教を信じていない

演劇を映画にしたような作品がある。以前見た「曲がれスプーン」もそういう感じだったが「苦い蜜」はもっと、劇を映画にしたように感じた。ほとんどの場面がリボルバーというバーなのだ。役者がセリフがいう前に、椅子から移動したりするのだ、まるで演劇だという印象を持った。

ストーリーは、アガサ・クリスティのようだ。このリボルバー開店の時、ビートルズのレコードが盗まれ、その盗まれたレコードと同じレコード持っている人物がいる。そのレコードは自分が購入したものだと説明するが、盗んだのだろうと疑われる、その疑いに耐えられず、その人物は自殺をするというものだ。

1年後、そのリボルバーに、その人物の友達が登場し、探偵だと名乗る。探偵は、その人物はレコードを盗んでいなし、自殺もしていない、あれは事故だ主張する。リボルバーに集まっている人たちに、そのレコードが盗まれた日を思い出して欲しいと要望する。そこで1年前を思い出す作業が開始される。皆よい人のあつまりでの会話という設定だ。犬塚演じる男性が、「よい人は神様だ、神様は宗教を信じていない、宗教さえなければ、神だけなら平和が来る」などというセリフがある。イマジンの「And no religion too 、Imagine all the people、Living life in peace」(そして宗教も無い、さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって...)を劇に中で引用している。なかなかよいシーンだ。

亀田幸則監督、金子昇、池上季実子、田中健、中西良太、高橋ひとみ、渋谷琴乃、原幹恵、鎌苅健太、森本タロー、葉月パル、アーサー・ホーランドほか出演している。同じ場面で演じられている映画というのは、華やかさはないが、芝居が好きな人には、楽しめる作品だと思う。映画と思わないほうが楽しめるような気がした。名演小劇場で21日まで上映。
by qzr02421 | 2010-05-12 10:23 | 劇,映画その他