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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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くじ引きとは神意なのだ

鎌倉時代後半から南北朝にかけて悪党と呼ばれる集団が出現する。悪党とは神を恐れぬ集団とも考えることができる。中世において神を恐れぬということはすごいことだっただろう。くじ引きで生まれる将軍がいた時代だ。くじ引きとは神意ということだ。くじ引きで選ばれた将軍義教は赤松氏によって殺される。将軍が暗殺される、つまりクーデターだが、クーデターを起こした人物は、播磨に逃げていく。

恐怖の将軍を暗殺された室町幕府は混乱に陥る。しかし室町幕府とはどのような存在か。尊氏と直義の関係はどのようなものか。朝廷と幕府の関係はどのようなものか、鎌倉幕府とどのようにちがうのか。将軍に権利があるなら、将軍の性格で幕府の性格も変わるのか。義満は朝廷に接近し、朝廷の政治部門を吸収した。朝廷と鎌倉幕府は外交を展開したが、室町幕府は朝廷の中で政治をした。武家の公家化ということか。

この時代はバサラ大名が勢力を持った。バサラとは悪党の末裔か?この時代の戦闘はどのようなものか、一騎打ちが本当のあったのか、名乗りをあげての戦闘で、戦争に勝利できるのか。名乗りは最初だけで、あとは集団戦になったのではないのか。戦闘は騎馬戦だけでなく徒歩の戦闘もあったのだろう。徒歩で戦うのは土民と同じだろうか。戦闘があるときには土一揆が下火であったという研究もある。

鎌倉時代にはじまった地方の時代が、幕府権力の完成で中央の政治にもどり、やがて応仁の乱後は再び地方の時代になっていくような気がする。戦国時代を経て、江戸時代になると中央の政治のなっていくのだろう。明治になっても中央の時代が続き、第二次世界大戦の敗北で、農地解放がおこなわれ、地方が再び活気づく、その活気を維持させてのが、国土開発計画だろう。田中角栄の失脚で、再び中央に政治に戻って現在に至っている。以上『走る悪党、蜂起する土民』小学館日本の歴史第7巻を読んで
by qzr02421 | 2010-04-17 14:23 |