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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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デフレに対する処方箋

経済についての知識と経済そのものとは何がちがうのだろうか。知識があっても、経済がよくなったり、生活がよくならない経済学など必要はないのだ。知識が基本だろうが、それで全てではない。知識がなくても疑問をいだく能力が高いのなら、経済を考えるとき、より良い生活を提案でできる提案ができる可能性もある。

国民の富、豊かさを計る指標はGDPだ。プラザ合意以後日本企業の海外進出が進んで、GDPとGNPの差が広がり、また世界がGDPを指標としてるので。GDPになった。トヨタなどの多国籍企業の収入が大きいので当然GNPの方が多いことにはなる。経済学ではこのGDPが二年連続で下降した場合不況ととらえている。好況不況は実感とは関係がないのだ。

モノやサービスを生み出せば、良い悪いは別にしてGDPは増加する。自分の子に教えてもGDPは増加しないが、子どもとりかえて教えて、それぞれ家庭教師代5万円を払えば、10万円分GDPは増加するシステムだ。過去のストックも関係ない。自然が豊で広がってイ生活がしやすくてもGDPとは関係がない。デフレだと実質GDPは物価がマイナスの分をプラスするのでGDPは上昇して、豊かになったという指標となる。モノやサービスの生産量ははかれても、幸せははかれないのだ。

経済学にはデフレに対する処方箋は存在しないそうだ。インフレ対策は得意だが、デフレ対策は不得意なのが近代経済学だ。デフレ対策はインフレターゲットだけれど、どうしたらインフレになるのか分からない。これからインフレになる国民が思えばインフレになるというのが理論なのだが、どうしたら国民の意識をそのように持っていくことができるのかがわからない。

人の期待を操れるなら、旧ソ連の計画経済はきっと成功しただろう。量的緩和といっても結局は銀行の経営を支えているだけのように見える。近代経済学の理論は「市場が全て解決する」「ともかく市場にゆだねれば解決する」というものだ。規制緩和で多様化、効率化を図り、結果は自己責任というもの理論のひとつだ。規制緩和すればハッピーということを信じることが大切なのだ。
by qzr02421 | 2010-04-07 15:52 | 日常