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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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辛亥革命が成功することとなる

孫文は演説が上手い、巧い、旨いということが分かる映画だ。「孫文100年先を見た男」を見た。シルバー劇場で上演されている。9回の革命に失敗した孫文が新たな革命を目指して資金調達のためにペナンに訪れる船から始まる。清朝政府は70万両を懸賞金にして、彼の命を狙うのだ。

マレーシア・ペナンの町並み、アヘンを吸引する店、ペナンでも架橋の暮らしぶりなど、なるほどこんな風に当時は暮らしていたのかということがわかり、楽しめる作品だった。
ストーリーは、華僑たちが失敗続きの孫文の革命を信用できなくなっており、資金調達は難航する。一方では孫文暗殺の危機も迫る。その中でそこには、孫文を支え、彼を芯から
あいする女性チェン・ツイフェンも登場する。

孫文は港で不当な扱いを受けていた中国人労働者を助け、労働者に幸せになる権利があることを教え、労働争議を指導する。その労働争議は成功におわる。やはり弁舌さわやかなリーダーは必要ということだろう。暗殺計画はさらに続くが、孫文の死さえ恐れない不屈の革命精神は孫文の周りに少しずつ影響を与えていく。この辺りが感動的な場面だ。

映画は資金調達に成功したが、ペナンを追放される船で終る。もちろん革命はこの映画が描いている1910年の次の年に武昌蜂起が成功し、清朝を倒し孫文は臨時大統領に就任し辛亥革命が成功することとなる。歴史はそんなに簡単に孫文に花を持たせることはなく、袁世凱が登場することにはなるのだが・・・
by qzr02421 | 2009-11-03 19:45 | 劇,映画その他