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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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結婚関係がある男女から生まれた子

民主党政権時代に民法改正について、さまざまな発言をし、国会に法律を提出してきた。マスコミでは八ッ場ダムなど公共事業や子ども手当てが話題の中心になっている。しかし、国会の場では民法の改正も重要な課題であろう。民法は民間の生活に関わる法律だ。私たちの身近な問題でもある。

非嫡出子の相続問題、再婚禁止期間の問題、夫婦別姓の問題などがある。選挙の問題では外国人の地方選挙権の問題もある。もちろん死刑を廃止するかどうかの問題ある。どれも一筋縄ではいかない問題もあるだろう。この中で一番はやく実現しそうなものは非嫡出子に相続問題だろうか。嫡出子とは婚姻関係にある男女から生まれた子であり、嫡出でない子は非嫡出子と称される。もちろん民法には嫡出子について直接の定義は存在しない。

母子の間の親子関係は出産という事実によりほぼ自明であるのに対し、ただし代理母などについてはどのように理解すればよいのかはおいておいて、父子の関係は目に必ずしも明らかにならないため、子の父が誰であるか、それをどう確定させればよいかが問題となる。そこで認知という概念が導入されたのだ。

結婚関係がある男女から生まれた子(嫡出子)と結婚関係のない男女から生まれた子(非嫡出子、認知が必要だ)を差別するのは憲法の理念である法の下に平等に反するのではのではいかということだ。非嫡出子の法定相続分は嫡出子の2分の1であるという規定が憲法第14条1項に反するかどうかだが、最高裁は立法裁量権の範囲内であり違憲とまでは言えないと判断しているようだ。これを民主党はどうするのかとういことだ。
by qzr02421 | 2009-10-25 21:04 | 日常