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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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男は右能、女は左脳はトンデモ説

男女の違いとは何か?これは究極のテーマだろう。男には女のことが分からないし、女には男にことは分からないだろう。斎藤環さんの『関係する女 所有する男』には男女の違いを関係と所有という切り口で説明している。遺伝子や脳という切り口では男女の違いはわからないとしている。

結婚は男にとっては女を所有し、それが目的だったのに対して、女にとって結婚は男との関係ができた出発点だということだ。女の話は結論(結論を所有)ではなく、相手との関係を会話で成立させているのに対して、男の話は結論を交換(情報に伝達)ということでもある。

「男は右能、女は左脳」などというのはトンデモ説にすぎない、個体差ではないか、「地図が読めない女、話を聞かない男」というのもトンデモ説だとしている。このような説はなるほどと思わせるので流布していくのだという。

またバッククラッシュを批判している。バッククラッシュというのはジェンダーフリーや男女共同参画社会の政策を批判する言動をさす言葉だが、この説は男女はそれぞれその性に自然な生き方をせよという素朴なものだ。論理より感情の訴える点で優れているようだ。代表的論者は西尾幹二さんだ。

生物的な男女の差に価値観を持ち込むという手法のようだ。「男と女どちらが優れているというも問題ではなく、男は男という生理的宿命を、女は女という生理的宿命を背負っている」という言い方をする。身体性を根拠に理論を展開していくのだ。この身体性で全て済ませることができるのなら科学はいらないことになってしまう.
by qzr02421 | 2009-10-11 18:35 |