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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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神自身の像があった

東京国立博物館で「伊勢神宮と神々の美術」展を9月6日まで開催している。2013年に第62回の式年遷宮を行うので、そのプレイベントのようだ。伊勢神宮というと天照大神だろうが、古代に出来た神社、天皇家と関係ある神社が生きのびてきたということは神秘だろう。

古代に天皇家とかかわりを持って繁栄し、天皇自らは行幸しないが、斎宮という制度でかかわりを持った。斎宮といえば在原業平の事件を思い出す。鎌倉時代に入っても、伊勢神宮が武士とかかわりを持つことにより、繁栄する。その武士とのかかわりを模索した神官がいたのだろう。天皇家から武士政権という時代を生きのびる伊勢神宮は素晴らしいと思う。

江戸時代には伊勢参りという形で民衆の参詣を集めるようになる。天皇家から武士そして民衆というかたちで、支持者を変化させていくのが伊勢神宮の特徴だ。展示も、その変化をよくあらわしている。天皇とのかかわりの展示、仏教と伊勢神宮の関係を示す展示(神仏習合だから、伊勢神宮にも経典など、あるいは経筒があるのだ)、遷宮をしめす展示(遷宮をしたあと、かつての遷宮前のものは土の中に埋められるのだ、それが発掘されて展示されている。埋められたからこそ残っているというのが素晴らしいのだ)、

最後のほうの展示では神自身の像があった。神もなかなか存在感のある像となっていた。地味な展示だが、結構若い人が見に来ていた。特に若い女性が目立った。このような展示に若い女性が関心あるということにも驚いたのだ。
by qzr02421 | 2009-08-24 20:13 | 劇,映画その他