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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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本能寺の変からはじまる

『女信長』、原作は読んだ。この原作をどのようの料理するかという興味があった。そこで、大阪に足を運んだ。大阪城公園のそばにあるブラバでやっていた。ブラバに入ると幕が閉まっていた。最近の芝居は幕が開いて、舞台セットを見ることが出来る場合が結構多い。この劇はセットが見えない分、どのような展開になるか、興味深々といった感じだ。

本能寺の変からはじまる。本能寺で信長が明智光秀に殺される場面から始まるのだ。明智光秀役の中川晃教さんの高い声が印象的だ。もちろん信長役の黒木メイサは、男らしく?てよかった。そして、歴史は前にもどる。信長が女?という設定は不思議なものがある。女としての武器と、男としての戦いという二つを駆使するという設定だ。女だからこそ出来る作戦という設定でもある。

斎藤道三役の石田純一は、若い役者の中では、少し浮いていたように感じた。道三は早い時期に死に、出番が少ないのだが、さすが石田純一、幽霊で登場する、女信長が女として生きたいという気持ちを抱いたまま戦い、女という部分を忘れていく。しかし女を忘れたくないという葛藤がある。そして、本能寺となる。

実にテンポがよい、また若い俳優(タレント?)の動きもよい、セリフが棒読みというか、叫んでいるだけという感じがしないでもないが、それは劇のテンポと、ミュージカル風の演出がカバーしている。休憩を除くと2時間の芝居、楽しめる劇だった。このような劇もあってもよいという感じだ。
by qzr02421 | 2009-06-29 17:05 | 劇,映画その他