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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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ヨーロッパ人以外は「人」ではない

「フランスの犬を行儀がよい」の話をまた、続ける。夏目漱石がイギリスに派遣された。それは1900年(M33年)のこと。漱石は汽船でアジア・インドの港を寄港しながら、スエズ運河を通りフランスのマルセイユに上陸した。この間は一ヶ月のことだが、この寄港した港は全てイギリス、フランス、ポルトガルなどの西欧の植民地か保護領だったのだ。

1900年アジアで独立していた国は6つしかなかったのだ。その6つとは日本、韓国(あと10年で日本が併合するが・・・)、タイ、アフガニスタン、オスマントルコ、エチオピアだ。これが20世紀はじめ(1900年は20世紀ではないが)の世界の様子なのだ。

このような情勢の中で、日本は海外に侵略をはじめていくのだ。欧米が侵略を終了したじだいにである。日本は侵略した地域の人々を征服はしたが、同じアジア人として接したようだ。それに対して、ヨーロッパ人はアジア人やアフリカ人を劣った人々というように認識したようだ。ヨーロッパ人のいう「人は・・・」という場合の人とは「白人でキリスト教徒」ということのようだ。ヨーロッパ人以外は「人」ではないということだ。
by qzr02421 | 2009-01-03 10:13 |