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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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心を開くということがキーワード

超能力を信じますか。「やめろ」と叫びながら、第二の声で「死んでしまえ」というようのことだ。そして、第二の声を聞かされた人は、死ななければならないと思い、そのように行動しようとするのだ。

キャラメルボックスの「嵐になるまで待って」という劇の話だ。この声は、誰にも聞くことが出来ないのだ。しかし、この声を聞くことが出来る女性が現れ、事件が起こるという筋だ。この劇は手話が頻繁に登場する。登場人物の一人が話すことが出来ないのだ。

この人物は最後まで話すことはない。当たり前のような気がするが、カーテンコールでも手話なのだ。役作りというものだろうか。声を出すと、この役のイメージが崩れるということだろうか。この劇は成井豊の『わたしの嫌いな私の声』を舞台化したものだ。この劇のメインはやはり手話というものだろう。成井さんは「手話は手だけを使って話す言葉だと思われがちですが、実際は顔も首も、いやそれ以上に、心を使います。心を開いて、自分の気持ちを全身で表現する。極めて演劇的な言葉です」と述べている。

不思議な劇だが、この手話というものが何となく、気になる劇だった。超能力と手話という組み合わせは、関係がないようだが、実は関係あると思う。心を開くということがキーワードだと思う。
by qzr02421 | 2008-09-16 22:43 | 劇,映画その他