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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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イランのパスポートを持っていればそれがイラン人

『中東人国記』をさらに続ける。歴史的シリアと呼ばれる地域がある。現在のシリア、レバノン、ヨルダン、イスラエル・パレスティナだ。この地は文化的多様性が特徴だ。十字軍の爪痕もある地域だ。アラブの中心国家はエジプトだ。マグリブの国々はチュニジア、アルジェリア、モロッコの北アフリカの国々のことだ。

マグリブとは「日の没する地」を意味するアラビア語だ。1989年に調印されたアラブ・マグリブ連合はリビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコそしてモーリタニアだ。この国々に歴史的統一性はあるのか?ムワヒッド朝が一時統一した時代はあったが・・・

多民族国家としてのイランという存在もある。イランのパスポートを持っていればそれがイラン人だ。実は多様な出身地によって違いがあるというのだ。これをハムシャフリー(同じ町の出身者という意味)という。ガズヴィーンは田舎者、ヤズドは法螺吹き、イスファハーンはケチ、ハメダーンは手癖悪いということだ。イランは民族と宗教の坩堝ということだ。

東西文明が交錯する地域がトルコだ。世界で一番親日的な国でもある。かつてはオスマン帝国として栄えた地域だ。トルコの慶喜はセリム3世、明治維新はタンジマート、自由民権運動家は新オスマン人、さらに青年トルコ人となるということだ
by qzr02421 | 2008-08-19 21:45 |