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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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異質な点よりも共通な点を探すことの重要性

南山大学で毎年シリーズの講演会が開催されている。今年のテーマは「大学院の授業を聞きに行こう」だ。6月28日(土)が第3回目で「人間の言語について考える」という演題で、人間文化研究科言語科学専攻の有元教授の話だった。

無料ということもあるのだろうが、大教室がうまっている。年配の人が多い、団塊の世代よりは上のように感じる。女性はどこでも元気だ。90分の講義の後、質問の時間が30分ほほどある。

年配の人は質問もよくする。質問なのか自分の意見なのか分からない人も多い。何を質問しているのか分からない人もいる。それもまた楽しいことなのだ。「質問がシンプルにできないのはなぜか」ということをいつも考える。

質問より前口上が長いということはどういうことだろうか。理解が不十分ということか?質問する人がただ目立ちたがり屋ということか?質問をするということは本来はとても難しいことなのだ。

今日の問題意識は「ちがう点を探すより、共通点を探したほうがよい」というものだ。物事の共通点を探すほうが、学問の発展性があるということだろうか。これは重要な指摘だと思う。少し考えなければいけない課題だ!

言語ということがテーマだが、言語をもたない人間社会は発見されたことはないのだそうだ。また言語の中に、優劣はないとのことでもある。文化の違いは異質ということで、劣った文化というものは存在しないということだ。

エスノセントリズムではなく、マルティカルチャリズムということだ。自分の文化以外の文化を低いものという認識をもつのはヨーロッパ文化の特徴か?民俗学や文化人類学は滅びる文明を記録するという正確が強いように感じる。

ともかく、異質な点よりも共通な点を探す、発問することの重要性、語彙よりも文法の方が重要だなどということを学べる講義だった。
by qzr02421 | 2008-06-28 21:47 | 評論