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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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「人生血みどろ」という人生観

京都教育委員会が日常生活や学校生活の具体的な場面での問題解決能力を問う学力テストを実施した。対象は小中学生向けだそうだ。問題解決と学力とどのような相関関係にあるのだろう。

知識が多いということと、日常生活との問題解決能力との関連は余りありそうに思えない。問題解決能力というのはトラブルの中で磨かれていくように思っている。つまり、多様な人と接し、その人間関係を学ぶことによって見につくものだろう。核家族ではそのような能力を磨くことが難しくなってきている思う。

この能力の基本は、「相手が何を考えているのかを理解できる能力」だろう。「自分と同じように相手が考えていないということ」、「他人は自分が思うように動くことはない」、「しかし意外なところで相手は共感していたりする」などだろう。

テストの結果「問題解決に向けた見通しを持つ力」が低いことが分かったのだ。「見通し力」というのは「相手との距離感」を理解するということだ。この能力は大人でも難しいのではないのか。大人は権威を持って子どもに接するので、問題解決能力を問われることがないように思う。

テストは、各教科で身につけた知識や思考力が「問題場面」で総合的に働くか調べるために実施し、「問題解決能力」を多角的に検証するため、「問題を発見する力」「見通す力」「適用・応用する力」「意思決定する力」「表現する力」の5項目で評価した。

この5つの力の中で「見通す力」が極端に低かったというのが結果だ。「見通す」というのはシュミレーションすることなのか?相手がどう動くかということを予想するということか?

ところで、「問題を発見できる」ということも重要なことだと思う。問題を発見して、相手との距離感が分かってくれば、問題解決は容易なことだろう。「見通す力」をつけるには、経験をつんで、失敗を繰り返すことだろう。人生は平坦なものではなく「人生血みどろ」という人生観を持つことから始めたらどうだろうか。
by qzr02421 | 2008-06-27 09:53 | 日常