言葉というのは森羅万象
2008年 06月 14日
白石加代子の「百物語」を見た。第24話で80本目だ。演目は「怪談牡丹灯篭」だけの1本立てだ。途中休憩20分をはさんで前半1時間、後半1時間という構成だ。前半は「カランコロン」の場面、後半は「おみねと伴蔵」の場面だ。
演出の鴨下信一さんは「原作を尊重し、原作の中に入っていく、解釈を十分にする、そういうことで娯楽性は生まれてくる。作品を深く掘り下げていくと、どういうわけか高尚にならずに娯楽的になる」とパンフに書いている。
中途半端の解釈というのが、作品を難しくするということか?これは何事にもいえることのような気がする。とことん突き詰めることが、本質を明らかにし、さらには面白くさせるということだろう。
歴史の研究も同じだと思う。精進が必要だ。講義や授業がつまらないのは、掘り下げ方が浅いというだ。鴨下さんはさらに「いい作品というのは、考えが深く、技術が豊かで、目線が広い、だから名作とか人気作とか言われている。言葉というのは森羅万象なんです。『百物語』はその森羅万象を、忠実に丁寧にやっているだけなんです」とも述べている。
「考えを深く、技術を豊富に、目線を広く」とうのがキーワードのようだ。また「言葉というものを大切にする」ということも大切だ。そのようなことを考えながら、白石さんの円朝作「怪談牡丹灯篭」は、落語とは違う趣があった。楽しい一時だった。
13日の名鉄ホールは、ほぼ満席だった。白石加代子を嫌いな人もいるが、その個性ゆえに好きな人多いのだろう。食わず嫌いではなく、何でも聴いてみるのがよいと思う。
演出の鴨下信一さんは「原作を尊重し、原作の中に入っていく、解釈を十分にする、そういうことで娯楽性は生まれてくる。作品を深く掘り下げていくと、どういうわけか高尚にならずに娯楽的になる」とパンフに書いている。
中途半端の解釈というのが、作品を難しくするということか?これは何事にもいえることのような気がする。とことん突き詰めることが、本質を明らかにし、さらには面白くさせるということだろう。
歴史の研究も同じだと思う。精進が必要だ。講義や授業がつまらないのは、掘り下げ方が浅いというだ。鴨下さんはさらに「いい作品というのは、考えが深く、技術が豊かで、目線が広い、だから名作とか人気作とか言われている。言葉というのは森羅万象なんです。『百物語』はその森羅万象を、忠実に丁寧にやっているだけなんです」とも述べている。
「考えを深く、技術を豊富に、目線を広く」とうのがキーワードのようだ。また「言葉というものを大切にする」ということも大切だ。そのようなことを考えながら、白石さんの円朝作「怪談牡丹灯篭」は、落語とは違う趣があった。楽しい一時だった。
13日の名鉄ホールは、ほぼ満席だった。白石加代子を嫌いな人もいるが、その個性ゆえに好きな人多いのだろう。食わず嫌いではなく、何でも聴いてみるのがよいと思う。
by qzr02421
| 2008-06-14 19:20
| 劇,映画その他