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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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無責任の連鎖

耐震偽装という事件があった。しかし、新たな事件がおきる事で、その事件は風化しているようだ。姉歯、ヒューザーの小島など、名前を聞くと思い出す事件だ。国会でも証人喚問がおこなわれた。木で鼻をくくったような答弁をしていたということを記憶している。

その耐震偽装の事件を扱った劇を見た。「大偽装」という名の劇だ。センターワン半田といいうホテルの経営者である中川さんという人物にスポットライトをあてた作品だ。中川さんの苦悩がよくあらわれている劇だった。

姉歯による偽装でホテルを建築し、偽装発覚で、ホテルを破壊し、新たなホテルを建設するという道を歩んだ人だ。「おまえだけが被害者ではない」「いい思いをしているな」などというメールを受け取ったということだそうだ。

日本という社会はいつから、足を引っ張り合う社会になったのだろうか。モンスターペアレンツ、クレマーという存在が一般化した世の中になっている。人の悲しみを、自分の悲しみにするという想像力が欠如した世の中になったようだ。

この耐震偽装では、誰も責任をとっていないようだ。政府も、愛知県も、総研?も全て責任を回避している。中川という人は、資財をなげうって、銀行から借金をして、あらたなホテルを建てたということだ。まじめに生きる、生きようとする人が幸せになる世の中であってほしいものだ。
by qzr02421 | 2008-06-13 10:07 | 劇,映画その他