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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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テムジンとボルテの愛は変わっていた

「モンゴル」を見る。テムジンと呼ばれた時代のジンギスカン若き日の姿だ。モンゴルの世紀は13世紀と高校の世界史では教える。これは13世紀ではなく、12世紀をえがいたものだ。テムジンの若き日のことはよく分からない。英雄の若いき日は伝説で彩られたほうがよいのだろう。

彼は、モンゴル族の「一部族」のハーンの子として生まれた。この「一部族」というのが重要だ。この時はまだモンゴル族は統一されていないのだ。9歳の時、敵対するメルキト族から花嫁を選ぶために父とともに出発する。彼の父はかつて、メルキト族から花嫁を略奪した過去があった。それで今回の嫁選びは、平和をもたらすための政略結婚というわけだ。

しかし、途中の村で、後の妻になるボルテと出会い、彼女を許嫁とする。テムジンはボルテを選び、ボルテはテムジンを選んだのだ。この映画は夫婦の「変わった愛」を描いている。「変わった愛」という部分は映画を見ると分かるかもしれない。人の子を二人も生むボレテとその産んだ子を愛するテムジンだ。

さまざまな試練を受けても生きのびるテムジンは屈強だ。モンゴルの景色は素晴らしい。 タングート(西夏)で投獄されても強く生き続ける。それをボルテが助け出しにくるのだ。ボルテとテムジンの行方を教えたのは僧侶だ。僧侶は僧院と僧院の文書を残すためにテムジンと約束して旅立ったのだ。

このような僧侶の努力があって、文書は残るのだ。12世紀以前の文書がのこっているというのは素晴らしいことだ。文化を残すと言うことはこういうことだと分かった。この僧侶が旅をして、死んでいくシーンに感動した。

さまざまな試練を乗り越え、ラストの決戦は素晴らしいものだった。テムジンとボルテの愛、西夏の市街風景、そしてモンゴルの景色はそれぞれ素晴らしいものだった。
by qzr02421 | 2008-04-09 19:10 | 劇,映画その他