人気ブログランキング | 話題のタグを見る

本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

本の選び方、絵本の選び方について

 本を読むのが好きの子になって欲しいというのが親の願いの一つようだ。本を読むことよい子というイメージがあるのだろう。ゲームをしているより、知的には見える。就職試験の面接で趣味は聞かれて、「読書です。森鴎外が好きです」なんと答えたら、格好がよいのだ。

 実は私が、このように答えたのだ・・・面接官は「鴎外のどのような作品が好きですか」と聞いてきた。鴎外の作品が好きなのだから、個別に好きな作品がなかった。しかしそのような答えではいけないと思った。安寿と厨子王では映画的だし、阿部一族では暗いし、ヰタ・セクスアリスではねえ、高瀬舟と思ったが、罪人をどう思いますかと聞かれても困る。なんとなく舞姫と答えた。
 
 すると、「主人公は恋人を捨て、家をとりましたが、あなたならどうしますか」と聞かれた。会社の面接だから、家がいいかなとも思ったが、それではミエミエという感じだ。恋人ですと答えたら「そうですか・・・・」という気まずい雰囲気だった。落ちたと思った瞬間だった。

 というわけで面接では森鴎外は良くないということだ。誰がいいのだろうか。本は面白いと思って作者を見つけたら、その人も作品を読んでいくのがよいと思う。北森鴻の作品は面白くほとんど読んだ。この読み方の欠点は作者は本を書くスピードより読むスピードが早く、その作者の読む作品がなくなることだ。まあ、しかたがないことだが・・・

 どうしたら、面白い作品が見つかるかということは、図書館であ行から読んでいくのが一場シンプルだ。面白くないと判断したら、止めれることが重要だ。時間は無限にはない。自分に合わない作品が読まないほうがよい。

 実は、読まないと判断する基準が難しい。作者によっては、最初面白くないけれど、だんだん面白くなっていくのがある。そういう作品は2順目のあ行からひろうしかない。もう一度手にとるということが重要だ。時間がたてば、自分の好みがかわったりすることがあるからだ。。読む力も着いてくるかもしれないのだ。

 ところで、絵本だが、自分が読んで面白いと思った作品を子どもに読んであげればよい。世間の評判が良くても、なんだか面白くないなと親が思った作品は、子どもに伝わるものだ。まずお母さんやお父さんが、絵本をたくさん読んで、絵本の楽しさを実感して、その楽しさを子どもの伝えることが一番重要なことだ。

 親が全然本を読まずに、子どもだけが本を読むということおはありえない。もうひとつは、子どもが小学校低学年までだったら、本を読んで聞かせるということが大切だ。自分が面白いと思った作品を、楽しそうに、親の声で、読む。これは幸せな瞬間だ。ともかく親が楽しく読むことが一番のポイントだ。

 子どもは結構残酷なシーンも好きだ。残酷なシーンを読んでも、大丈夫だ。それは親自身の読書体験でもわかるはずなのだが。自分が親になると、子ども時代のことを忘れてしまうのか、残酷さを隠そうとする。醜いアヒルの子でもいじめられる、そういういじめの本を読むことを通していじめの醜さを知っていくのだと思う。

 結論、本好きの子にしたければ、親が本を、楽しく読むこと。子どもが本を読んでいる親を見て「その面白い?」と聞いたら、満面の笑顔で「おもしろいよ」と答え、ストーリーを話せばよいのだ。
by qzr02421 | 2008-03-07 12:31 | 評論