本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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藤本義一の文章上達法

藤本義一さんの講演を聞いたことがある。文章をどのように作るかというテーマだった。文章を書くコツは、省略することだという話だった。「私と妻は結婚して30年だった」などいう文章は誰でも書くことができるというのだ。これは文章とはいわないのだという。ただの駄文ということだ。「私」という主語は省略することができる、私を省略すると「妻と結婚して30年」となるのだという。これでもまだまだなのだ。

次のテクニックとしては倒置法を利用するのだ。つまり「30年、妻と結婚して」とするのだというのだ。これでもまだまだなのだ。さらに省略をしていくのだ。妻を削るのだ。私と妻が結婚したのは当たり前のことなのだ。そこで「結婚して30年・・・」となるのがベストなのだという。これだと30年どのようなことがあったのかという想像力が、この文章を読んだ人が抱くというのだ。それはその通りだと思った。

「結婚して30年、よいことばかりではなかった」と続けると、読んだ人は、きっと不幸な話がくると想像するというのだ。このあとどのような展開をするのか興味を持たせることができる文章がよい文書ということなのだ。人の不幸は蜜の味ということばがあるのだが、不幸になるストーリーの方が、一般受けするということでもある。

文章は省略を考えるというテクニックを学ぶことができた。学ぶことができたても、それを実行できるかどうかはまた違う問題なのだ。省略が大切だということはわかっても、それは実行することは難しいことなのだ。しかし、省略というキーワードを守りながら文章を編み出したいものだとは思っている。それにしても、余分な内容が多くなるのが駄文だということはわかっているのだが、駄文になってしまうのが一般人が書く文章ということでもあるのだ。
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by qzr02421 | 2012-12-13 20:00 | 日常