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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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アメリカ市民権を得る100の質問

天皇とマッカーサーのどちらが偉いの?という問が第二次世界大戦後の占領時代にあったそうだ。当時の多くの子どもたちは「マッカーサー」と答えたのだ。マッカーサーと天皇が会見して二人で写っている写真がある。その写真はマッカーサーの背の高さが印象的だ。天皇はマッカーサーの半分ほどの背しかない印象だ。朕はマッカーサーのへそより下ということだ。

マッカーサーよりもっと偉い人物がいる、それはアメリカ大統領だ。当時のアメリカ大統領はトルーマンからアイゼンハワーなのだ。占領時代の日本の悲劇を示す話題なのだろう。この話は『天皇とマッカーサーのどちらが偉い?』室謙二著の題名通の話だ。室さんはべ平連で活躍した後アメリカに渡り、アメリカ市民権を取得し、アメリカ在住の人だ。

アメリカ人になるということはどういうことか、アメリカ人という人種がいるわけではない、移民の国アメリカで、アメリカ人として生きるという、そういう生き方について書かれた本だと思った。アメリカ市民権を得るには100の質問があり、その100の質問から10問出題され、6問正解すればよいのだそうだ。

この100問の質問が最近改定されたそうだが、英語で質問されるので、英語ができないとアメリカ市民権を取得することができない。改訂される前の質問はどのようなものかというと、アメリカの国旗の色は何ですか、国旗にはいくつの星が描かれていますか、その星は何色ですか、その星の意味は何ですか、7月4日は何の日ですか、米国はどこの国から独立したのか、米国の最初の大統領が誰ですか、現在の大統領が誰ですか、大統領が死んだら誰が大統領になるのか、大統領の任期は何年か、憲法とは何ですか、下院議員は何人ですか、権利の章典とは何ですかなどだそうだ。

日本の高校で世界史を学んでいれば答えることができそうな質問ばかりだが、これを英語で質問され英語で簡単に答えることが簡単かどうかは分からない、しかしアメリカで暮そうと思っている人の英語力があればきっとアメリカ市民権を得ることが簡単なことなのだろう、これこそアメリカが移民の国ということなのだと思った。
by qzr02421 | 2011-07-01 23:25 |