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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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アメリカが北朝鮮に望んでいること

内田樹サンの『知に働けば蔵が建つ』を読んだ。外交問題についてもふれている。アメリカのアジアにおける外交戦略は日本と中国と朝鮮が仲良くなりことを防ぐこととしている。この三国が適度の仲が悪いのがよいのだそうだ。三国は儒教国家として共通した要素があるから、キリスト教をベースにした欧米諸国よりは、本当は理解しやいとのことだ。日本が儒教国家かどうかは私には分からないが、漢字を共用していることは事実だ。

漢字は日本が一番古い字体を守っていると思う。中国はずいぶん簡略字体になっているし、韓国はハングルだ。儒教は中国と韓国では内田さんの言うとおりだが、日本は儒教というより、イザヤ・ベンダサンではないが日本教という特殊な宗教ではないだろうか。それでも西欧諸国よりはこの三国が近い関係になるのは事実だ。日本が明治維新以後西欧かぶれしているので、中国や韓国を見下したような現実が生まれているが、それも100年ほどの歴史しかない。

北朝鮮はキムジョイル一行が突然夜逃げしてことの終わりを迎えると書いているが、どうなのだろうか。夜逃げした後に中国と日本と韓国で仲役処理をして、統一朝鮮を樹立するのだそうだ。そうして中国・朝鮮・日本三国体制ができるのだそうだ。それを一番おそれているがアメリカとのことだ。そのためにはアメリカは北朝鮮がこのままの状態でいることが望ましいらしい。

外交というのは自国の利益のためにするものだということは分かっているが、日本は外交というものを歴史的にしたことがないように思う。江戸時代までは鎖国状態かアジアの文明を輸入していただけだし、明治以降の西欧列強のまねをしていただけだ。このまねをすることと協調外交とよんでいるのだ。まねをするということは自分で決めることができないということだ。日本の国内なら横並びの政策でよいのだが、外国はそうはいかないものだ。今後のアジアとくに北朝鮮問題は注目に値するということだ。
by qzr02421 | 2011-06-22 15:44 |