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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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努力すれば成功するのか

内田樹サンの『知に働けば蔵が建つ』を読んだ。ニートという現実があるのは、金がないのが人間の不幸の主因でとりあえず金さえあれば問題は解決する、もしくは問題を先送りすることができるという考えが引き起こしているという。ニートは彼らを扶養している人がニートさしておくだけのお金があるから、彼らは問題の解決を先送りしているだけだそうだ。扶養者のお金がそこをつくときに問題が発生するということか。それとも扶養者の生命保険が切れたときの問題が発生するということか。悩ましい問題だ。

努力すればなんとかなるというのが教育界でよく言われることだが、努力しても出来ないことが多いのが現実だ。頑張れば出来るという思想を持つ人もことをカツマーというそうだ。自分で問題をみつけ、その問題に向って努力すれば道が開けるというのは素晴らしい言葉だが、その道が開けた人がいうだけだ。頑張っても道が未知な人は、さびしく去っていくだけなのだ。去っていく人の言葉は残ることがないのだ。

自分の能力の限界を知ることが大切だと思うのだが、かつては「俺はこんなもんよ」という言葉を生徒からよく聞いたが、最近は明るい顔で「頑張ります」などいう。頑張ってもできることとできないことがあるのだと言ったほうがよいような気がするが、なかなか言えないものだ。成功して人の話は参考にならない、参考になるのは失敗した人の話だという言葉は有名だ。成功した人の通りの行動をしても、成功することなどはないということだ。自分の能力の限界知ることが重要ことなのだが、このことはなかなか分かってもらえないことのようだ。
by qzr02421 | 2011-06-21 18:52 |