本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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科学の進歩は人間を幸福にしないのか

山田昌弘著の『なぜ若者は保守化するのか』では科学技術の進歩で社会は安全となりより安心した生活が出来るというのはある意味正しく、ある意味間違っているという。便利の反面、科学技術の進歩の副産物として我々に生活に危険性をもたらすものが持ちこまれる。これを「リスク社会」という言葉で表現したのがドイツの社会学者ウルリッヒ・ベックだ。

新薬の発明で病気でなくなる人や苦しむ人が減る一方で、薬の副作用で苦しむ人が出現するということだ。リスクはあるがそのリスク以上の成果があるのだが、リスクを受ける人がいるのも事実だ。ベックはさらに科学技術の発展は専門家と素人の境界がなくなるという現象ももたらすと指摘する。

社会が複雑になればなるほど、研究者つまり専門家の予測が難しくなる。科学の分野でも経済に分野でも専門家の意見が対立する場面が多くなる。専門家の意見が一致しない場合にはどのように対応したらよいのだろうか。地球温暖化の問題もこのような一例だ。温暖化して困るのは熱帯と亜熱帯だろう。寒冷な地帯は温暖化したほうがよいのだ。地球温暖化の原因が二酸化炭素かどうかは別としてだが。

地球は寒冷化するという研究者も存在する。寒冷化の場合は寒冷な地帯は困るが熱帯などは涼しくなったよいのかも知れない。二酸化炭素を減らそうとしたとき、この後地球は温暖化に向うのか寒冷化に向うが予想ができないので、二酸化炭素を減らしたほうがよいのか増やしたほうがよいのかは実はよく分からないのだ。人間が自然に手をつけるとろくなことにならないというのが実際のところのような気がする。ところで二酸化炭素が減少すると植物が発達しなくなるので、困るという意見もあったりするのだ。専門家の判断が統一していない今、どうすればよいのか戸惑うばかりなのだ。
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by qzr02421 | 2011-06-14 19:31 |