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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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平和が一番よいのだ

カルチャースクールで「世界史の基礎」というテーマで、日本史を語っている。明治初年まで到達した。旧石器時代からだから、長い道のりだった。明治初年まで話をしてから、明治から江戸を振り返るということで、江戸の文化を話した。江戸の文化は4つに区切るのが一般的のようだ。江戸初期の文化、つまり安土桃山時代の後半ということだ。

戦国時代から安土桃山そして江戸初期までは、武士が武士らしい時代だ。戦士としての武士という文化を形成した。豪華絢爛と茶の文化だ。人を殺した後のお茶はどのような味がしたのだろうか。江戸初期も大坂の陣、そして島原の乱があり、血なまぐさい感じがする。戦乱と豪華絢爛との対比がこの時代を特徴づけるようだ。

能や狂言を武士が好んだというのも面白いものだ。能などという風情のあるものを血なまぐさい武士が好むということだ。動と静ということだろうか。武士は自ら能を舞ったようだ。能や狂言や見ているだけでは、ぜんぜん面白くないものなのだ。日本の芸は自分で演じてみると楽しいという特徴があるように感じる。

江戸初期の文化のあとには元禄文化が花開くのだ。血なまぐさい武士の時代が終わり、文化人としての武士の文化だ。戦争をしない武士という存在は、世界史的にはおかしな存在だ。官僚と武人(騎士、武士)はちがう存在なのだが、日本史では官僚と武士が同一人物という特徴があるのだ。島原の乱から幕末まで220年の間、戦闘がないのだ。この時代のヨーロッパが戦争、戦争だった。元禄・化政文化というのは世界史的には不思議な文化ということになるのだろうか。
by qzr02421 | 2011-02-10 22:25 | 歴史