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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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重要なことは質問すること

憲法という言葉「けんぽー」は語感がわるいだろうか。拳法、剣法など危ないことを連想するものか。もっと柔らかい言葉だとよかったかな。「のんぽー」「ゆんぽー」なら優しい感じがするか、という書き出しで始まる本が『憲法なんてしらないよ』(池澤夏樹著)だ。「憲法は法律のもと」という認識を示している本だ。「どうして法律がいるのか」とも問うている。

「どんなバカでも質問の答えることはできる。重要なことは質問を発することだ。」と言ったのはジョーン・ロビンソンだ。「的確な質問は真理にいたる第一歩だ。質問をしないものは真理に到達することができない」と言ったのは浜矩子だ。「どうして法律がいるのか」を考えるためには、法律がない状態を考えればよいだろう。弱肉強食になる可能性がある。集団が生まれたときに、弱肉強食では社会の維持ができないので、「掟」のようなものが出来、それが法律のなったのだろうか。

いくつかある法律をつくるときの基本方針が「憲法」というもののはじめだろうか。奴隷制度が残っている国だったら、基本方針である「憲法」には奴隷制度が記されているのだろう。日本国憲法では第13条で「幸福追求権」が記されている。日本国民は幸福を追求する権利があるということだ。追求する権利だから、幸福になることが出来ない場合もあるだろう。第25条で最低生活の保障が記されているので、最低な生活を保障されながら幸福を追求するというのは、普通の生き方なのだ。

最低とは、普通という単語はあいまいなので、人のよって基準がちがう可能性がある。どれくらいの生活が最低で、普通の生活とはどのような生活なのだろうか。それを議論するために議会があるのだ。国会では、日本人が「最小限でも健全で文化的をいえる生活」ができるように法律を作っているはずだ。でも日本人全員がそういう状態になることができるのだろうか。ベンサムの「最大多数の最大幸福」は、少数の人間が不幸になっている可能性がある単語だ。菅首相が言った「最小不幸社会」の実現のほうが、言葉としてはよいような気がする
by qzr02421 | 2011-01-11 17:19 |