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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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なかなかよい美術館だった

瑠璃光院から京都市内に戻る。平安神宮の西側に「細見美術館」がある。この美術館は大阪の実業家である細見家の収集品を展示していている。平成10年3月に開館したのだから、わりと新しい美術館だ。日本の美術工芸のほとんどの分野があるということだ。平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、室町の水墨、根来や茶の湯釜、桃山の茶陶や七宝工芸、そして琳派や若冲など江戸時代の絵画が有名だそうだ。

この美術館は18時まで開館している。18時まで開館しているのは珍しいような気がする。最近は金曜日だけは20時までというのもあるようだ。ここは素敵なレストランもあり、このレストランは19時くらいまでやっているようだ。受付でお金を払うと、ワッペンのようなものを渡される。これを服のどこかにつけて展示を見ろということだ。どこからでも入ることができるオープンな美術館だ。

展示されている作品は、琳派や狩野派だった。この美術館で驚くにはキャプションだ。子供向けのような文章なのだが、これで気づかされることもあるのだ。草木がある作品を「フルーツバスケット」と表現したり、雷神などを「ロックのミュージシャン」と表現したりするのは斬新だった。このキャプションには是非があるようではあった。個人的には好きなキャプションだった。

地上から地下へ降りながら鑑賞していくのだ。作品の展示は多くないので、ゆっくり見ても30分ほどだ。作品の質がよいように思うので、その30分は、結構濃密な時間に感じた。この美術館を出る頃には、京都の町は暗く、ひんやりしてきた。京都の冬を感じた。平安神宮あたりは見所が多いので、じっくり鑑賞したいものだ。
by qzr02421 | 2010-12-10 19:18 | 旅行