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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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頑張ってもできない

人間の能力と遺伝の関係を扱ったような本を読んだ。『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』という本だが、能力は遺伝で決まるので、努力しても、できないことはできないということだ。運動能力については、できないことはできないということは認める人が多いが、勉強となると、やればできると思うのはなぜだろうということだ。

イチローにはなれないが、頑張ればノーベル賞は取る事ができるということだ。運動が遺伝なら学問も遺伝だろう。 物理や数学を力いっぱい勉強しても、成果が上がらないのなら、それはその能力も持つ遺伝子がないということだろう。頑張ってできない分野は、遺伝的な能力がないのだから、あきらめて違う方向にすすんだほうがよいということはよく理解できる。

人間は好きなことを伸ばそうとする。伸ばそうと努力したことが伸びることがあれば、それはその能力を持つ遺伝子があると考えるのは自然なことだ。子どもは小さいときから子どもの集団の中で、そのような自分で出来て、周りからほめられる能力、しかも頑張れば出来る能力を伸ばそうとする。その結果、その能力が伸びるのだ。伸びるということは、その能力の遺伝子が存在していたということだ。

この考えのよいことは、親の教育環境は子どもの発達には関係がないということだ。母親はとくの、自分の子育てについて悩むことが多いという。自分の子育ての失敗ということで悩むということだが、子どもが子どもの関係の中で成長するという理論は、母親がいくら介入しようとしても、介入することができない世界が存在するということだ。このような考えと無視しないで、この考えの妥当性をもっと考えて欲しいものだ。
by qzr02421 | 2010-11-20 15:13 |