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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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夏も終わりだね

今年はとくに円高なので海外旅行に出かける人が多いらしい。世界のどこに行っても日本人がいるといわれている。先日ユタ州での事故、アルプスでの事故があった。海外での事故は旅行を申し込んだ旅行社がすべて事故の責任を取るわけではないらしい。海外の事故で死亡した場合、旅行社は死亡に対して補償金としては2500万円ほどしか出さないという。
事故の全面的な責任は現地のバス会社などにあるので、その会社の保障を要求することが必要となるのだ。

海外に行くときには、任意の保険に入ることがあるが、その保険によって保障されるのだそうだ。海外旅行で事故に遭遇すると大変な目にあうということだ。『パリからの旅1989~1991』を読んだ。カナリア諸島にテネリフェ島、チェコとハンガリー、シチリア、ポルトガルそして南フランスへの旅行記だ。ホテルと食べ物と祭りの話題が多い本だった。

カナリア諸島はエンリケ航海王子がインドへの道、喜望峰発見をするとき、その出発のきっかけとした島だ。このテネリフェ島に、フランコの記念碑があるとは知らなかった。フランコとはファシズムクーデターをおこした人物だ。フランコがこの島を拠点に挙兵したそうだ。この島の総督だったときに、挙兵し、スペインを支配したのだ。

シチリアはマフィアに島かと思っていた。シチリアではマフィアという言葉を日常生活で使用するのは危険なのだそうだが、ただシラクサでは口にすることができるほど安全な都市らしい。シチリアは文明の交差点といわれ、2500年の間に十回の外国の支配を体験している。紀元前8世紀のフェニキア人とギリシア人の植民、紀元前3世紀のローマの支配、ゲルマン人の侵入、6世紀にはビザンツ帝国の支配、9世紀にはサラセン人の時代、1061年にはノルマン人の支配に、13世以降はドイツ、フランス、スペインそしてオーストリアの影響力があったのだ。

シチリアの史跡は古い順に、ギリシア、フェニキア、ローマ、サラセン、ビザンツ、ノルマン、ルネサンスそしてバロックとその融合体なのだ。文化的には侮れない島ということになる。行く機会があるのだろうか。パリやロンドンやローマなら簡単に行くことができそうなのだが・・・この本はいくことが簡単ではない地域の風土を理解するには適当な本だが、情報が少々古いかもしれないとは思うが、古くない地域なのかもしれないとも思う。
by qzr02421 | 2010-08-29 19:33 |