人気ブログランキング | 話題のタグを見る

本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

消費税は誰が得をするのか?

消費税の税率を菅総理大臣があげる論議をするという発言があったから、民主党は敗北したという説があるが、同じ時期に自民党も消費税率を上げると言っていたのだから、自民党が勝利したというもの変な話だ。変といえば、もともと消費税アップは自民党が提案して、それを菅総理大臣が頂いたというのが本筋だろう。

マスコミは、今までは消費税率アップに反対していたが、最近は消費税率をあげることという論議に積極的になったような気がする。論議をするということ、話し合うということは、日本においては、それを実施するための根回しの一種といってよいのではないか。論議をするのはいいではないかというのは西欧の考えだろう。日本では論議は、それが成立するということなのだ。

犯罪では、犯人は一番得をする人間と決まっている。消費税率を上げて、一番得をするのは誰か。これは赤字財政の健全化とは違う次元で考える必要があることだ。消費税というの輸出する製品には課税されないし、課税されないどころか、消費税がかかったと考えれる分、国からお金が戻ってくるということだ。これはヨーロッパでも同じで、輸出産業を救済し、国際競争力を高めるための措置だそうだ。この輸出産業にとっては、消費税率アップは美味しい話だ。

消費税は消費者が払って、それを預かった業者が国に支払うという間接税という説明が一般的だが、実態は中小業者は弱い立場なので、消費税分を消費者からとることができなくて、自腹を切っているという話もある。大企業はしっかり消費税を消費者から取ることができ、また大企業は輸出もしていて、国からその分の還付もあるというだ。諸費税のしくみも複雑さが原因のようだ。赤字財政解消で消費税率アップという論議には、何か裏があるということを理解した方が良いような気がする。以上『消費税のカラクリ』斉藤貴男著からだ。
by qzr02421 | 2010-07-20 19:31 |