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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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操作できることは、ほんの一部

労働観が西洋と日本ではちがう。キリスト教は労働は神が与えた罰という理論だから、失業してもそんなに負い目にはならない。それに対して日本は労働は勤労で尊いことだから、失業は神が与えた罰ということになる。日本人は働いてないと一人前でないという考えを、持っている。

銀行の機能の信用創造というのは、預けたお金を、どんどん貸すことにより、お金をうみだすことだ。まるでねずみ講と同じようだ。お金が世の中をまわるとどんどん増えていくという理論なのだ。資本金何倍ものお金を貸せる銀行のシステムは、その銀行がつぶれないという信用の上に成立している。民営化しても信用がなければ何の意味もない。

規制緩和すれば物価は下がるのが普通だろう。規制緩和は競争させるのだから、価格破壊になるというのがかつての理論だった。最近はデフレ対策は規制緩和などといっている経済学者がいるが、どうなっているのか。規制緩和で失業が増加すれば、モノを購入する人が減少するのだから、物価が下がるのではないのか。サッチャーが構造改革をしたときは年率21パーセントだったのが3パーセントくらいに下がった。構造改革はインフレ対策なのだ。

日本は個人の総資産の半分が貯金されている。アメリカは2割ほどだ。アングロサクソンの会社は株や社債で資金を調達し、日本やドイツはメインバンクを中心に銀行から借りるというちがいがある。ペイオフというのは貯金の保護の金額を決めることではなく、本来は銀行に預けてあるお金は国は全額補償して、払いますという意味だった。日本流のペイオフは企業の失敗を国民の貯金で払おうとするシステムだ。日本の経営者で経済学の本を本で経営をしている人いないだろう。経済学者のコメントを聞いて経営する人はきっと失敗するだろう。経済現象全体で経済学で分かっていること、操作できることは、ほんの一部しかないということを理解することが大切だ。
by qzr02421 | 2010-04-09 12:09 | 日常