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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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それも出来ない現実

『皇室誕生』では戦後内閣を組織した東久邇宮稔彦王がパリからの帰国を嫌がり、皇室から出たい、軍人も辞めたいと困った問題を起こし、大正天皇が死去してもすぐには帰国しなかったという話が印象的だった。パリの愛人がいたという説もあるらしいが、皇室での何らかの争いの結果という説もあるらしい。長生きな人で1990年102歳で死去したのだ。

また明治時代に新しくできた皇室というものと明治政府との対立、皇室が自分の身分を守ろうとした、皇族の男子は軍人となり、軍人以外だと失敗したとき皇室の権威が失墜する可能性があるからだとか、考えたことがない話も印象的だった。皇族も結構大変だったのだろう。

軍隊でも皇族ということ特別視されたり、昇進が早かったり、ただ海軍は昇進すると一双に軍艦の指揮をしなくてはならないので、陸軍とはちがいそれなりの訓練と実績がないと昇進しなかったらしい。陸軍は大将になっても、部下が優秀だと、なんとか作戦は上手くいくということだ。

皇族が軍人とした戦争に行った、しかしその戦地は激戦のあった地ではい。皇族ということで軍隊にも遠慮があったのだろうか。軍隊でも生活も一般の軍人と同じようで同じでない。同じにして欲しいという皇族の要求はあったようだが、それも出来ない現実もあったのだろう。皇族が死んだりしたら、責任を問われるからだろう。
by qzr02421 | 2009-12-30 12:26 |