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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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人生は生きている限り存在する

年をとるということは悲しいことだろうか。充実した感じなのだろうか。子供のころ年配の人を見ると、ずいぶん大人に見えたものだ。自分がその年になってみると、そんなに成長したように感じることがない。欲しいものは欲しいし、嫌いな人がやはり嫌いで、子供の頃の精神状態からちっとも進歩していないようの感じる。

それにしても、老人になり、老人の人生を行き、そして逝くだろう。名古屋の老舗劇団演集と劇団名芸の共同公演の劇、「楽園終着駅」を見た。老人ホームでの生活をえがいたものだ。ボケた老人、食べ物だけの執着する老人、憲法を守ろうという老人、屈折した人生を生き、酒びたりの老人なのが登場する。

しかしどの老人も精一杯生きていることが分かる。意地悪な老人もいる。老人同士の恋もある。夫婦部屋が出来、老人ホームで知り合った男女が、夫婦部屋に入るということもある。一人のダンディな老人をとりあう女性もいる。老人だからといって、若い人と変わることはないようだ。

ともかく、この老人ホームで生きていくという宣言でこの劇は終わる。老人ホームに入ると人生は終わると思ったが、老人ホームでも人生が続くというセリフがある。人生は生きている限り存在するとうことだろう。その時、その時を精一杯生きることが一番のことだろうと思った。
by qzr02421 | 2009-11-29 20:39 | 劇,映画その他