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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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度胸と愛嬌があるのが・・・

政治家によって演説が上手い人と下手な人がいる。上手い人と下手な人のちがいは本人の構え、情熱だというのは筆坂さんだ。彼は『論戦力』で、鋭い人、ユーモアのある人、いつの間にかはぐらされている人などいるとして、与謝野さんは面白い答弁をするとし、「3つの大臣が激務では」という菅さんに、「菅さんにひとつぐらい持ってもらえると楽ですが」と言い、笑いを誘ったというエピソードを書いている。

政治への真剣さや覚悟が必要というのだが、それが麻生さんには欠けていたとしている。また彼は失言が多いことでも有名だ。岡崎で豪雨があったとき、「名古屋でこの豪雨があったら大変だった」と言ってみたり、「医者には常識が欠落している」と発言し、この釈明では「一部に誤解を招く発言が・・」という謝罪ではない、何が誤解か分からないことを言っている。

この本では様々な政治家をとりあげ、その演説などを分析している。抜群のテクニックを誇る小泉純一郎、石橋を叩いて壊す志位和夫、ケンカをふっかける菅直人、勘は鋭いのだがいくつも質問してははぐらかされる福島瑞穂、意外と上手だった小渕恵三などが書かれている。この分析が以外に面白いのだ。

女性議員の中で、小渕優子議員は臨機応変に上手に答弁し、野田聖子議員も、自分の言葉で懸命に語ろうという姿勢が非常に好感が持てたとしている。野田、小渕さんともに政治の取り組む姿勢が真剣で、人柄が誠実なのがよいと書いている。人を蹴落として自分さえよければよいという卑しさがないし、度胸と愛嬌があるのが随分、自民党の議員を評価している。よいものはよいということだろうか。
by qzr02421 | 2009-11-26 15:39 |