本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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効率性を追求すると公平性が失われる

経済学は「お金で全ての問題が解決するわけではない」ということを学ぶためにある。とうことは「戦後復興で現地が経済的に豊になればテロは終わる」という見方は正しくないということだ。お金が豊になっても、それだけではテロはなくならない。民主的な教育を施してもテロはなくならないだろう。

これを発見したのはプリンストン大学教授のアラン・クリューガーで、彼は『何がテロリストを生み出すのか、経済学とテロリズムの根源』で記している。彼はテロを実行する人は、その人が属する社会で、経済的に豊で、教育水準も高いと分析している。テロの実行犯は利己的な動機(お金や出世など)に興味はなく、組織や自分の属する社会や国家に対して忠誠心が高い。テロを防ぐためにはどうすればよいのか。相手の立場にたって対処すること、対話をして相手の意見を理解することからはじめることが重要のようだ。

ところで、経済学では「機会費用」という言葉を使用する。機会費用というのは、あることを選択したとき、選ばなかった選択による損失を機会費用とよんでいる。割れ窓理論という考え方がある。ちょっとしたこと(一枚の割れた窓)を放置すると、さらに状況は悪化するというものだ(全ての窓が割られる可能性がある)。限界費用ということばもある、これはある製品をひとつ追加して生産するときに発生する費用ということだ。限界費用が低いと一人勝ちを生むという。

効率性を追求すると公平性が失われる、これを効率性と公平性のトレードオフという。どっちとも同時には手にすることができないしろものだということだ。ところで「人と人とのしがらみに疲れたら実際か空想かは問わず旅に出ろ」といっているのは小説家のユイスマンスだ。
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by qzr02421 | 2009-09-02 19:54 |